四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 ― 第152回
「ジャンル分けできない強烈な音楽「てあしくちびる」って誰だ?」
楽器はアコギとバイオリン、そして2人の声だけ。にも関わらず、執拗な言葉のループと不協和音程の積み重ねで、強烈なグルーヴを感じさせる。当然のことながら、この「ペリ」のMVは「なんだこれおもしろい」と、コアな音楽好きの間でシェアされ話題となった。 私もあわててアルバムを購入したが、演奏は軽快で楽しげなのに、終わってみればえらくヘヴィーな音を聴いていた記憶しか残らない。ヒップホップともミニマルミュージックともノイズとも言えない、なにか雑多な境界の上にある謎の音楽。 いったい、こんな音楽はどこからやってきて、どんな人たちが演っているのか。なぜいまの日本にこんな音楽が存在しているのか。・・・
四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 ― 第153回
「東京まで2時間が名曲生んだ、異質なバンドに必要な距離」
かつてはなにかしらあったらしいローカルと都市に関する距離感も、はがさなければならない距離というのは、実は都市にもローカルにもどこにでも存在している。そうしたターゲットを見据えたうえでの視点やアプローチの変化は、今度のセカンド・アルバムでも随所に感じられる。・・・
四本淑三の「ミュージック・ギークス!」ー 第154回
「てあしくちびるは日本の音楽シーンを打破する先端的ポップだ」